一級着付け技能士の実技試験は、70点以上で合格ですが、採点基準は明確にされていません。
不合格の場合、自分が何点で不合格だったのかはわかりますが、どこが悪くて減点されたなどは一切わかりません。
私も1度不合格になったのですが、
“どこがダメだったのか”
“次はここを気をつけよう”など、
自分なりに考えて次の年の試験に臨みました。
これから実技試験を受ける方や、実技試験に不合格になってしまった人の少しでも役にたてばと思い、着付け技能検定についての私の考えをブログに書いています。
この記事は、
- 実技試験に不合格になったので、次回に向けて対策を立てたい
- 減点されないために気をつけておくことを知りたい
- 実技試験の着付け後の流れを理解したい
上記のような方のために書きました。
正確に着付けた?
着付けの細かい採点基準は明確に示されていません。
「採点は減点方式です」と審査員の方から説明があったので、31点以上減点されると不合格ということですね。
試験の要項には、規定の長さが指定されている箇所があります。半衿を出す幅、おはしょり、帯のたれ先の長さなどです。
過去にも書いたのですが、最低限、指定されている箇所をその長さの範囲で着付けることは重要だと考察します。
裾の長さや、衣紋の抜き加減、帯の仕上がりのバランスなどは、規定の長さはありませんので、モデルさんの体型などに合わせて着付けることが大切かと思います。
着崩れてなかった?
試験の際に、着付けが終わって審査の時間になると、モデルさんは試験会場に残り、受験者は外に出て審査が終わるのを待ちます。
審査員の方が会場を歩いて、モデルさんを1人ずつ審査してまわります。このときに定規で長さを測ったりします。
会場や受験者の数にもよると思いますが、これがなかなかの時間かかるので、モデルさんは自分が審査される順番がくるまでじっと立って待たなければなりません。
また、全員の審査が終わると、モデルさんは全員で連なって会場を一周歩いてまわってから自分の場所に帰るように指示され、それで審査終了。という流れでした。
着付け後から審査終了まで、それなりの時間がかかりますので、
試験だし動き回るわけじゃないからと、ゆるめに着付けて途中で着崩れてしまった、
ということがないように気をつけたいです。
試験中の立居振舞に問題はなかった?
着付け中の立居振舞も採点対象になっています。
足で着付け小物を動かしたり、帯を引きずりながら着付けたりなど、
そういう行為は減点される可能性があるので、しないほうが無難です。
ただ本番にそのことばかり考えて着付けるのは難しいと思うので、普段や練習のときから意識しておくのがいいと思います。
まとめ
一級着付け技能士の実技試験は、不合格になったときの原因がハッキリわからないところが試験の難しさだと思います。
なので、少しでも減点される可能性を減らしていく必要があります。
参考にしていただければ嬉しいです。
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