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留袖の比翼が出る原因と対処法

大切な日は着物で

留袖の比翼が裾から出る原因は?

ブライダルの着付けに入らせていただくと、たまにあるのが、

お客様の留袖の裾から白い比翼が出てしまうこと

本来、留袖の比翼仕立ての裾は、黒い留袖の裾より、中の比翼のほうが短く仕立てられているので、着付けたときには見えないはずなのです。

(ちなみに衿元は、重ね衿のように比翼が5ミリほど見えるように着付けます。)

留袖の比翼が裾から出る原因は?

留袖の比翼が裾から出る原因は、

  • 留袖の黒い生地が縮んでいる
  • 比翼の白い生地がさがっている

このどちらか(もしくは両方)です。

着付け方のせいではありません。

留袖の生地が縮む原因は?

ほとんどの留袖が、一越縮緬という生地で仕立てられています。

‘’縮緬は湿気に弱い‘’とよく言われるように、

長年の管理や、クリーニングの仕方などの要因によって縮んでしまうことがあります。

比翼の生地が下がる原因は?

比翼の生地に使われているのが、正絹なのか、化繊なのか、によっても変わってきますが、

着物を脱いだあとなど、長時間吊るし過ぎていると、重さによって、生地が下がってしまう場合があります。

また、もともと生地によって伸縮率が違い、それは仕立ての際に考慮されていますが、

経年劣化や湿気などの環境によってもズレが起こってしまいます。

留袖の比翼が裾から出てしまうときの対処法は?

対処法としては、きちんと直すには、仕立て直しに出さなければなりません。

着用する日まで日にちがあるなら仕立て直しに出す

着用するまで日にちがあるなら、仕立て直しに出すと、直してもらえます。

比翼が見えないように裾だけ直してもらうならお直し代の相場は1万円代半ば〜くらいのようです。

留袖を着付けていてよくあるのが、衿元の比翼が汚れていること。

衿元の比翼は白い部分を5ミリほど見せます。

黄ばんでたり黒く汚れていることがあります。

そんな場合は、

仕立て代が高くなり、新しい比翼の代金もかかってしまいますが、

新しい比翼に取り替えてもらうのもいいかもしれません。


見えないように比翼の裾を上げで縫う

比翼の裾が出ていることに気づいたが、当日まで日にちがない場合は、

その場しのぎの処置ですが、

裏側で比翼が下がらないようにつまんで縫っておくと見えなくなります。

早めに確認しておこう

留袖の裾から比翼が出る原因と対処法についてまとめてみました。

特に長い間着ていない留袖を着る場合など、早めに確認しておくことがおすすめです。

よかったら別記事も参考にしてください。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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