
こんにちは。一級着付け技能士のかえでといいます。ブログにご訪問いただきありがとうございます。
着物を着ようと思ったら、着物と帯だけでなく、腰紐や帯枕などの着付け小物が必要です。
着付け小物は外からは見えないので、とりあえずあるものでなんでもいいや、と思っていませんか。
この記事では、着付け初心者こそ着付け小物に気を配るべき理由を解説していきます。
着付け初心者こそ着付け小物に気を配るべき理由
着物に着慣れた方や、ベテランの着付け師なら使いづらい着付け小物でもきれいに着付けることが可能な場合もあります。
ただ、着付け初心者の人にとっては着付け小物によって、着付けの難易度が一気に上がってしまったりします。
着付け小物は何を使っても同じではない
着物姿が完成してしまえば、着付け小物は見えなくなります。
見えませんが、仕上がりに影響する場合があります。
例えば
- 衿元が開いてくる
- 着物が下がってくる
- 帯が背中にぴったりと沿わない
もちろん着付けの技術によるものが大きいですが、
着付け小物が使いづらいせいで、きれいに仕上げるのが難しくなっていることもあります。
使いづらい着付け小物は着付けの難易度があがる
例えば
- 腰紐の長さがぎりぎりで締めたり結んだりかやりづらい
- コーリンベルトや着付けクリップのバネやゴム部分が劣化していて使いづらい
- 帯枕の紐が細くて結びづらい
など、着付け小物のせいで着付けがスムーズにできないことも。
着付けに慣れないうちは、手順を1つずつ丁寧に練習するのが大切。
初心者の人が、着付け小物のせいで着付けの難易度が上がってしまうのはもったいない。
着付け小物はスポーツに例えるとラケットやシューズと同じ
着付け教室の先生におすすめされたり、着物の好きの人が愛用していたりすると、それがいいような気がする。
でも自分に合うかどうかわからないし、購入してほしいから言ってるのかも…。
先生に指摘されると自分が今持っている着付け小物を否定されたようで悲しい。
そんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。
ひとまず
不自由なものは使わない、を基準にしてみてはどうでしょうか。
上にも書いたように、
- 長さが不足している
- 劣化している
- 壊れている
はっきりと使いづらさがわかるものは、とりあえず使わないほうがいい。
着付け小物は、着物姿が完成してしまえば見えないけど、きれいな仕上がりに重要なもので、
スポーツに例えるとラケットやシューズのようなものだと思います。
より良い完成のために、ある程度は気を配ることが必要。
また、着付け小物を新しく買うなら、値段も性能に反映していることも多く、
高いものが必ずしもいいものというものではありませんが、
特にコーリンベルトや着付けクリップは、安いものは壊れやすかったり、バネの力が弱かったりするように感じます。
初心者の人に1つだけおすすめするならコレ
初心者の人に1つだけおすすめするなら、ゴムタイプの腰紐です。
紐がゆるくて着物の裾が下がってくる、ということがないので安心です。
胸元をおさえるのもゴムの紐にすると、人によっては苦しく感じる場合もあるので、ウエストに使うものをゴムにするのがおすすめ
着付け教室オリジナルの器具や便利グッズは邪道なのか
着付け教室によって、オリジナルの器具や便利グッズでお稽古をしているところも多いですよね。
着付け教室を選ぶ基準としても考えるポイントかと思います。
昔ながらの道具にこだわりすぎる必要はないし、いろいろ使えるようになれれば最強
腰紐、正絹伊達締め、帯枕、
昔ながらの着付け小物や道具で、着付けが出来るようにならないといけない、とこだわりすぎなくていいと思います。
オリジナルの器具は教室によって名称は違ったりしますが、
例えば、
細い芯の入っている肌着、
長襦袢につける衣紋抜き、
ゴムタイプの腰紐やクリップのついた伊達締め、
改良枕など、
どれも簡単やラクに着付けができたり、仕上がりをきれいにできるために、という目的で
そのために考えられたものです。
ちょっとずつ使い方も違ったりしますが
いろいろな小物の使い方を知っておいたら強いです。
話は少し変わりますが、着付け師として仕事をすると、お客様はいろいろな小物を持ってこられるので、本当にいろいろな小物を知っておくのは大事だな…と思います。
よければこちらの記事も参考にしてみてください。
試しながら自分に合う着付けを見つけていこう
同じ着物を着るのでも、人によって体型も違うし、好みの着物の着方も人それぞれだったりします。
着物雑誌や本、You Tubeで見てみても、人によって使うお道具や着方がちょっとずつ違いますよね。
独学で着るなら、You Tubeでいろんな人の着付けを見たり、着付け小物のネット販売のクチコミを読んでみて自分に合った着付け小物や着付けを試行錯誤しながら探していくのも楽しいです。
まとめ
着付け小物は、きれいに着付けられたり、ラクに着るために重要なもの。
より着物を楽しむために、着付け小物を見直してみてはどうでしょうか。
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