こんにちは。一級着付け技能士のかえでといいます。
この記事は、私の考察を書いてます。
検索するときに『着物女子』って入れると、
他の人はこちらも検索してますのところに
『着物女子 痛い』ってあるんです。
それってどういう人が検索してるのか想像してみたんですが
- 着物を着たいけど痛い女だと思われるのがこわい人
- 着物女子の友人や知人にモヤッとする人
- 着物を楽しんでたら友人や家族から『痛い女』と言われた人
こんな人たちじゃないかなと思いました。
先に結論からいうと、
着物はどんどん楽しむべきだと思いますが、
人からどう思われるか心配で
もしも痛い女だと思われたらどうしようと不安になって、着物を楽しむのをためらっている方のために
どういうことが痛いと思われるポイントなのか、
どんなことに気をつけたらいいのか、など、
私の過去の経験を思い出しながら考察を書いてみました。
- 痛いと思われる原因が何なのか考察(過去の私の経験)
- 健全に着物を楽しむために意識したいこと
- 色々ひっくるめて、着物はどんどん楽しむべきだと思う理由
を解説していきます。
もしよければ参考にしてもらえたら嬉しいです。
痛いと思われる着物女子の共通点を考察(全部過去の私)
着物を着たり楽しんだりしていて、人から痛いと思われるポイントはなんだろうと考察してみました。
全部過去の私のことです。
“私を見て感”がすごい
着物を着てると、注目されます。
人から見られるのって気持ちいいです。
着物を着ていると、『素敵ですね』とか『自分で着れるのすごいですね』みたいに人からほめられること、多いです。
だんだんと着物で出かけ慣れてくると、ほめられることを期待しすぎてしまうことがあるなと思います。
ほめてくれないとイラッとしてしまう。過去の私です。
着物にお金をつぎ込んでいる
着物好きな方にはあるあるだと思うんですが、着物を楽しみ始めると、どんどん着物が欲しくなる。
そして、コーディネートにもこだわり始めると、帯揚げ帯締め、半衿など小物も色々揃えたくなる。
リサイクル着物や洗える着物など、お金をかけずに着物を楽しむ方法は色々ありますが、
着物って呉服屋さんなどで誂えると一式何十万もかかる場合も普通です。
何枚も余裕で揃えられる経済力がある方は問題無いと思いますが、それをローンを組んで買ったりする。
着物を買うときにローンを組むのって、たぶん呉服店の人からすると全然珍しいことではないと思うのですが、
着物に興味が無い人からすると、ちょっと引いてしまうかもしれません。
あまりにも違和感のあるコーディネートや着物じゃないほうがいい場合
着物はしょせん服なのだから、フォーマルな場以外では、自由でいいじゃないか!という意見もありますし、私もそう思います。
普段のお出かけなら自由にしたらいいと思いますが
格や季節があまりにも違いすぎるのは辞めたほうがいいかなと思います。
あと、誰かと一緒にどこかに行く場合、やっぱり着物じゃないほうがいい場合もありますよね。
しっかり動きやすい服のほうがいい場所や、汚れるかもしれない場所とか。
そういう場所に着物で行くのは、自分は良くても一緒にいる人は気になって落ち着かないかもしれません。
激しく着くずれている
普段のお出かけなら、ビシッときれいに着付けていないとダメってことはないし、
着物の衿が詰まって半衿が見えなくなっている
おはしょりがぐちゃっとしてる
など、それくらいは全然気にしなくていいと思うんですが、
気になるのは
裾が下がってきてる
帯が下がってきてる
など、時間の経過とともに大丈夫かな?と心配になる着崩れ方はなるべく避けたい。
腰紐をゴムベルトのものにすると、紐がゆるくて着物の裾が落ちてくるという心配がないのでおおすすめです。
健全に着物を楽しむために意識したいこと
痛い楽しみ方ではなく、健全に着物を楽しむために意識したいことを考察しました。
ほめられることを期待しない
着物をほめてくれないとイラッとしてしまう。
過去の私ですが、あんまり他人の目ばかり意識すると疲れます。
コーディネートを考えるのも疲れてしまいます。
ほめられるために着物を着るのか、ただ自分が好きだから着物を着るのか、一度考えてみてもいいかもしれません。
着物の知識が無い人を見下さない
自分が着物について詳しくなると、着物についての知識が特に無い人や、間違えている人に自分の知識で教えたり指摘したりしたくなります。
着物の知識があるからといって、求められてないのに指摘すると嫌がられます。
着物警察についての考察は別記事に書きました。
一緒に出かける人に配慮する
上にも書きましたが、着物だと周りから注目されたり、洋服にくらべて動きにくいという部分はあるので、
一緒にいる人に不自由さを感じさせてまで
自分の“着物を着たい”という欲を押し通し過ぎないことが大事かなと思います。
私も誰かと一緒に出かけるときは、事前に着物で行ってもいいか確認するようにしています。
身の丈に合ったお金のかけ方をする
メリカリやリサイクルショップを利用したり、お母様などから譲り受けたものを使うなど、お金をかけずに着物を楽しむ方法はたくさんあります。
自分にあったお金のかけ方を一度考えてみて、身の丈に合った着物の楽しみ方を追求していきましょう。
予算をおさえて着物を楽しむ場合、個人的にはリサイクル着物が一番いいと思うのですが、
中古品に抵抗があるという場合は、洗える着物が予算もおさえられるし、お手入れもラクで気軽に楽しめます。
ある程度の知識や着付け技術を身につけておく
結婚式や入学式などではなく、普段の着物は好きに着たらいいのではという風潮ですが、
やはり基本的なことは知っていた上で楽しむほうが絶対にいいです。
ネットで検索しても知識は得られますが、ある程度まとまった情報が載っている本を持っておくのがおすすめです。
また、着付けの技術も着付け教室に必ずしも通わなくても、
You Tubeや本、雑誌などを見ながらでも、練習できます。
着付けの上達についての考察は別記事にまとめました。
そうは言っても、着物はどんどん楽しむべき
色々書いてきましたが、そうは言っても着物はどんどん楽しむべきです。
ちょっと精神論みたいになりますが、
着物を着たいのに痛い女だと思われたくないからという理由で我慢するのはあとで後悔しますし、
着物に限らず、何事も最初から完璧にはできないのが当たり前ですよね。
まず経験することが勉強になって、成長につながります。
失敗もネタにすればいいじゃないですか。
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