こんにちは。
一級着付け技能士のかえでといいます。
いきなりですが、
卒業式の袴姿が、なんだか太って見えるって思ったことはありませんか?
袴姿は、他の着物の着付けとは違って、帯結びを見せず、袴が見えている面積が広くなります。
いくつかの原因によって、太って見えることがあります。
この記事では
- 太って見えやすい着付けの原因
- 袴姿をスッキリさせるためにできる着付けの工夫
- 着付け以外で見え方に影響するもの
を考察していきたいと思います。
最近増えている、ご自分のお子さまに袴を着付けてあげたいお母さま方の参考になればと思い書いています。
袴姿が太って見える着付け原因
袴姿が太って見える原因は色々ありますが、まずは太って見える着付けの原因を考察してみます。
補整を入れ過ぎている
ウエストや胸元に補整を必要以上に入れ過ぎると、太って見える原因になります。
袴の下に結ぶ文庫結びにボリュームを出し過ぎている
袴の下に半幅帯で文庫結びを結ぶ場合が多いですが、
リボンの部分を大きくしたり、ボリュームを出し過ぎると袴の後ろが必要以上にボコッと出過ぎて、横から見たときに広がって見えます。
振袖などの着物のおはしょりがスッキリ処理できていない
着物のおはしょり部分がスッキリ処理できていないと必要以上に厚みが出てしまい、
袴をつけたあとも、もっさりとして太って見える原因になります。
袴姿をスッキリ見せるためにできる着付け
では着付けで、袴姿をスッキリ見せるためにできる着付けを考察してみます。
補整を少なめにする
補整を必要以上に入れ過ぎないことが大切です。
体型によっても調整しますが、着物の長さや裾の上げ方によって、おはしょりがたくさんできそうならその分ウエスト部分の補整を少なくしておきます。
胸元も適切な補整の量にするのが大切。
バストの大きい方は、和装ブラで胸元をしっかりおさえておくほうがスッキリ仕上がります。
文庫の結び方を工夫する
文庫結びを結ぶ際に帯の固さなどにもよりますが、
- リボン部分を大きくしすぎない
- て先(リボンの真ん中に巻く部分)を分厚く何巻きも巻きすぎない
ことで、袴の後ろ部分が必要以上にボコッと出てしまうのを防げます。
着物の着付けを工夫する
普通の着丈の着物(袴に合わせなくても普通に着用できる一般的なもの)を使用する場合。
袴で使用する際には袴の下から着物が見えないように着物の裾を短く着付けるので、その分おはしょり部分が多くなってしまいます。
スッキリ処理することが大切ですし、
着付け師によっては、おはしょりができないように裾を内側に折り込むように着付ける人もいます。
上にも書きましたが、おはしょりが多くなりそうな場合は、ウエストの補整は少なめにしておくほうがいいです。
着付け以外で見え方に影響するもの
着付け以外でも見え方や、仕上がりに影響するものを考察してみます。
着物の身丈
先程も書きましたが、普通の着丈の着物を袴と合わせる場合は裾が袴から見えないように短めに着付けるので、おはしょり部分が多くなります。
袴と合わせる用の、もともと短めで裾をあげなくていいショート丈の着物もあります。おはしょりができないのでスッキリさせやすいです。
袴のサイズや柄
袴のサイズ(主に長さ)もスタイルの見え方に影響します。
ブーツか草履どちらを合わせるのかによっても理想の長さは変わってきます。
多少の長さは着付けで加減できますが、自分の身長にあった長さのもののほうがスタイルよく見えます。
例えばですが、高身長の方が短めの袴を身につける場合、袴を少し下げて着付けなければならず、スタイルの見え方に悪影響があります。
長さについての考察は別記事に書きました。
レンタルする場合など、色や柄も重視したいと思いますが、それ以上にサイズが合っているものを借りられることをおすすめします。
ヘアスタイル
ヘアスタイルも印象が変わりますよね。
フェイスラインを出すのか、アップスタイルかダウンスタイルどちらにするのか、前髪をどうするか、などなど。
ブーツと草履
袴にブーツを合わせるか草履を合わせるかで、見え方や印象は変わってきます。
ご自分の好みや、着物や袴の雰囲気、袴のサイズなどを考慮して決めたいですね。
まとめ
卒業式の袴姿が太って見える場合の原因について考察してみました。
参考になれば嬉しいです。
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