こんにちは。一級着付け技能士のかえでといいます。
卒業式で着る予定の袴、サイズがぴったり合っていない場合もありますよね。
袴を着付ける際、袴の長さやブーツなのか草履なのかを確認して、袴の長さが合ってるかどうかを考慮しながら工夫して着付けることが大切です。
袴が短かったり、長い場合に起こる問題点や、着付けで工夫できることを書いてみます。
この記事では
- 袴の長さが身長に合っていない場合の問題点
- 長い袴や短い袴の着付けで工夫できること
- 長さによって、ブーツか草履どちらを合わせるのがいいか
を解説していきます。
袴の長さが身長に合っていない場合の問題点
袴の長さが身長に合ってないとどんな問題があるのでしょうか。
袴が長い場合
- 裾が地面について汚れてしまう
- 裾を自分で踏みそうになり歩きづらい
裾が長いと見た目だけでなく、歩きにくいです。
袴が短い場合
- 裾が短くて足袋の上の素肌が見えてしまう。
- 帯がたくさん見えて間延びした印象になる。
- 袴の位置が低くなることでスタイルの見え方がイマイチ。
足袋の上の足が見えるくらいに着付けると、袴がかなり短い印象になります。
また、袴を下げて着付けると間延びした印象になります。
印象についての考察を別記事でも書いてるので、よかったら参考にしてください。
長い袴を着付けるときに工夫できること
長い袴のときに、着付けで工夫できることを考えてみます。
帯を高めに着付ける
帯を高めに着付けたり、帯が見える幅を狭くして袴も高い位置にくるようにします。
袴を折って着付ける
前紐を1段だけ折って着付けることで長さを短く着付けることができます。
前紐を外側に折って着付けます。
文庫結びにボリュームを出す
前紐は折って着付けることができますが、後ろ側は折れないので後ろの裾が長そうな場合は、帯結びにボリュームを出すことで、裾の位置が上にあがります。
短い袴を着付けるときに工夫できること
袴が短い場合はに着付けで工夫できることを書いてみます。
帯を低めにする
帯を低めにしたり、帯を見せる幅を広くして袴の位置を低めに着付けます。
帯のリバーシブルや柄を生かす
帯を見せる幅を広くするとやや間延びした印象になりがちです。
袴帯(半幅帯)をリバーシブルの帯や、柄の入っている帯にすることでメリハリがでます。
リバーシブルの前面を少し折り返して裏側の色も出したり、柄の入っている部分が前にくるように帯を使うことでも印象は変わってきます。
帯結びはなるべくボリュームを出さない
文庫結びなど、袴の下に帯を結ぶ際、ボリュームがありすぎるとそのぶん袴の裾が上にあがってしまいます。
長い袴のときとは反対に、後ろのボリュームを出しすぎないようにしたほうがいいです。
番外編 草履ではなくブーツにする
着付けの工夫ではないですが、袴丈が短い場合、草履よりもブーツを履いたほうが短さが目立ちません。
まとめ
袴が長かったり短い場合でも、多少なら着付けでどうにかできることも多いです。
サイズが身長にあってるもののほうがスタイルよく見えます。
もしも新たにレンタルや購入するのであれば、
色や柄と同じように、サイズも重視して選ぶほうがいいです。
レンタルも、トールサイズやワイドサイズ対応など充実しているところもあります。
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